キャンプでのクーラーボックス選びで
「真夏はハードクーラーじゃないと、とかよく聞くけど、実際どうなの?」
「AOクーラーがソフトクーラー最強みたいだけど高いし、コスパの高そうなシアトルスポーツじゃダメ?」
そんな疑問に応えるために真夏にシアトルスポーツの保冷力を検証しました。
結論から言うと、真夏でも1泊ならいけます。
シアトルスポーツの保冷力検証
検証に使ったのはシアトルスポーツのフロストパック25QT。浅型のものです。
凍らせた2リットルのペットボトルを何本入れれば1泊持つかを試しました。
「1泊持つ」の定義は、朝7時に出発して、2日目のチェックアウト(11:00)まで氷が残ってること、とします。
検証した時期は8月上旬の気温30度を超える晴れの日。
場所は自宅2階の南側の部屋で、日あたりは良いけど直射日光の当たらない場所で行いました。
検証1:凍らせた2リットルペットボトル1本
この日の予想最高気温は36度。
1日目、7時スタート。
気温は27.4度。
1日目、13時 気温30.5度。
氷 残り8割。
クーラー内の温度4度。
氷の溶け具合わかりにくくてすみません。以後もこんな感じです。
1日目、19時 気温32.3度。
氷 残り5割。
クーラー内の温度3度。
2日目、7時 27.7度。
氷 全溶け。
クーラー内温度 24度、ペットボトルの水温19度。
この後のペットボトル2本の検証結果を参考に何時に全部溶けたか予測すると、2日目朝4時に全部溶けたと推測。
よって記録は21時間。
検証2:凍らせた2リットルペットボトル2本
この日の予想最高気温は34度。
1日目、7時スタート。
気温は28.1度。
1日目、13時は仕事中で測定無し。
測定無し
1日目、19時 気温31.2度。
氷 残り4割。
クーラー内の温度4度。
2日目、7時 気温26.4度。
氷 残り3割。
クーラー内の温度4度。
2日目、13時 気温31.9度。
一本は全部溶け、もう一本は極太油性ペンくらい氷が残ってた。
クーラー内の温度5度。
2日目、14時 氷 二本とも全部溶けた。
クーラー内の温度9度。
2日目、16時 クーラー内の温度20度。(1本の結果はこれを参考に逆算)
記録は13時を採用して30時間、2本で1泊持ちました。
検証結果まとめ
実際のキャンプではもっと蓋の開閉をするし、地面の照り返しや直射日光に当たることもあると思います。
それを踏まえても、シアトルスポーツに凍らせた2リットルペットボトルを
- 1本だと、1日目の夕飯までは余裕、2日目の朝までは持たない。
- 2本だと、2日目の朝までは確実に持つ、昼まではギリギリ。
ちなみに3本は やってないので推測になりますが、2日目の夜までは持つけど三日目の朝までは持たない、といった感じになると思います。
実際のキャンプでのシアトルスポーツ
検証結果から真夏でもシアトルスポーツでいけそうな保冷力があることがわかってもらえたと思います。
さらに実際のキャンプでの使用例があると使い方がイメージがしやすいと思うので、我が家のシアトルスポーツの使い方を紹介します。
我が家のシアトルスポーツの使い方
我が家は4人家族(子供は小学生と幼稚園)のファミキャンで、25QTと23QTのふたつを2つ使っています。
各クーラーの役割と氷の量は下記の通り。
食材用に25QT : 2リットル水を凍らせて1本
飲物用に23QT : 2リットルお茶と1.5リットルのジュースを凍らせて1本ずつ
食材用の25QT
食材用の25QTは1日目の夕飯まで持てばいいので、氷は1本です。
2日目の朝はその溶けたペットボトルの水でコーヒーを入れたりするので、むしろ溶けておいて欲しいくらい。
2日目の朝まで冷えていて欲しい食材は前日の夜に飲み物用の23QTに退避させます。
飲物用の23QT
飲物用の23QTの方は、ウチはお酒を飲まないので、お茶やジュースの2リットルまたは1.5リットルのペットボトルを縦に入れて6本入れてます。
蓋が変形してますが入ります。
真ん中の2本を凍らせて入れるので、他の4本は氷に直接接触しててキンキンです。
凍らせる2本とも2リットルのものにすると、2日目の朝にも氷が残ってしまい飲めないので(飲めなくはないですが)、1本は1.5リットルにしてるのがポイントです。
真夏だと帰りまでにだいたい6本全部飲み切りますが、これでずっと冷えた飲み物を飲めます。
ペットボトルを凍らせたものを使うと一見スペース効率悪いように見えますが、最終的にはクーラーの中が空っぽになるので非常に効率的です。
なので検証も2リットルのペットボトルを凍らせたものを使いました。保冷剤だと物によって違いが出ますしね。
2泊3日の場合
我が家のキャンプは基本的に土日だけで2泊3日はほとんどやらないので、体験談ではなくやるとしたらになりますが、凍らせたペットボトル4本入れておけば真夏でも3日目まで持たせることができると思います。
ただ、凍らせたペットボトルを4本入れると23QTだと1日目は2本しか飲めなくなるので、40QTの容量(2リットルペットボトル8本入る)が必要になります。
これからシアトルスポーツの購入を考えている方で、真夏に2泊3日する可能性があるなら40QTを選んでおくのが無難かと思います。
それか2泊3日のときは氷を持たせるのは諦めて、2日目にコンビニで氷を買って補充する前提にするか。頻度の少ないピーク時に性能を合わせるのはもったいないですからね。
いずれにしろシアトルスポーツは真夏に2泊3日をほとんどしない人向けです。
高頻度で2泊3日という人にはおすすめしません。
まとめ
シアトルスポーツ ソフトクーラーの保冷力の検証と実際の使い方について紹介しました。
保冷力がめちゃくちゃ高いというわけじゃないけど十分だと思いませんか。
実際に真夏のピーク時期の1泊キャンプでは問題なく使えています。
シアトルスポーツは安いハードクーラーと同等以上、ソフトクーラーの中では上位の保冷力があります。
これ以上の保冷力を求めようとすると急にコスパが悪くなるので、ちょうどいいところをついてるクーラーですよ。