安く簡単に そこそこおしゃれな棚の自作手順を画像29枚使って解説

棚を自作しようとしたときに、だいたい板を箱みたいに組み合わせてつくると思うんですが、意外と高くついたりします。

それにある程度大きさのある棚だと組み上げるのも大変です。

そこで今回は 材料費を安く抑えつつ、組むのも簡単な棚の作り方を解説します。

目次

棚の完成形と設計図

完成形はこんな感じです。

側面を板ではなく柱状にしてるところがポイントです。

材料と掛かった費用

材料は下記のとおり。

  • パイン集成材 1820×910×18mm 1枚
  • 角材 1820×30×40mm  3本
  • ダボ Φ8 40mm 48本
  • スリムビス 55mm 6本

木材はホームセンター(カインズ)で買って、¥5,000ちょっとでした。

角材を使って大幅にコストダウンしてます。

側面にもパイン集成材を使うと 2倍の費用が掛かります。

塗装は下記のとおり。

  • 着色ステイン 2色
  • 下塗りシーラー
  • 水性ウレタンニス つや消しクリアー

塗装に掛かった費用は、使った量からだいたい ¥2,000くらいです。

材料費と塗装費の合計で ¥7,000ちょっとですね。

設計図と板取り

設計図と板取りが必要なほど複雑ではないですが、のせておきます。

高さと奥行きについて

リビングのダイニングテーブルの高さに合わせて 700mmにしてるので ちょっと低めです。

奥行きについては A4の紙のサイズが 210×297mmなので、320mmくらいでいいんですが、ウチのプリンターに合わせて350mmにしてます。

奥行きは 450mmまでなら追加コスト無しでいけます。

棚板と脚の端を合わせてない理由

棚板の端と脚の端を合わせてない理由は、デザイン的な部分もありますが、棚板を壁にピッタリ付けたいからです。

大抵の家は下の画像のように壁の一番下に巾木(はばき)という厚さ 5mmくらいの板がついてるのでこれを避けないとピッタリ付きません。

距離が19mmなのは、ワンバイ材の厚さです。

脚の位置を出すときに間にワンバイ材を挟めば作業が簡単になるからです。

棚板の厚さと真ん中の脚

棚板はパイン集成材の厚さ 18mmを使ってます。

幅 1820mmで、厚さ 18mmだと真ん中の脚は必須です。

棚板の厚さの決め方は以下の記事を参考にどうぞ。

棚の作成手順

ここから実際の作成手順を解説していきます。

STEP
材料のカット

集成材はホームセンターで幅 350mmにカットしてもらってます。
画像 一番上の板は余りで 使いません。

脚と脚補強材はソーガイドを使ってカットします。

脚の長さは 332mmで、これを 12本。
脚補強材の長さが 232mmで、これを 6本。

STEP
脚にダボ穴をあける

先に脚補強材の木口に穴をあけます。
位置は適当でOK。

脚補強材の穴にダボマーカーを入れて脚の側面に位置を転写します。
ズレないように板に沿わせて押し付けましょう。

脚のマーカー位置に穴をあけます。
端に近すぎて 欠けてますね。。
どうせ見えなくなるので良しとしました。

STEP
脚と脚補強材を接合

ダボとボンドを付けてクランプで圧着します。

接合と逆側の脚が開いたり、狭くなったりしないように まだ接合してない脚補強材で確認します。
あと、ねじれにも注意です。
クランプを締めてから一度クランプを外して床に置いてみてねじれを確認ししょう。
大丈夫なら再度クランプを締めてボンドを乾燥させます。

6組 作ります。

STEP
棚板と脚を接合するダボ穴をあける

ここでもやっぱり木口側から穴をあけます。
木口はドリルが木目に流されてズレやすいので。
脚をクランプでまとめてから穴をあけると安定してやりやすいです。

脚の穴位置をダボマーカーで棚板に写すときは こんな治具を作っておくと便利です。
もちろん なくても大丈夫です。

治具を棚板の角に当てて

治具に適当なワンバイ材を当てて、それにダボマーカーを付けた脚を沿わせながら棚板押し付けて穴位置を転写します。

マーキングした位置にドリルでダボ穴をあけます。

STEP
棚板の角を面取り

カンナで面取りします。
無ければヤスリでも。
下の板が面取り前、上の板が面取り後。

STEP
脚と棚板を接合

ダボとボンドを付けてクランプで圧着します。
このとき先ほどの治具があると、脚を直角に接合しやすいです。
治具をつくるのがメンドかったら差し金で直角を確認しましょう。

1段目に2段目とネジで接合するための下穴(直径 3mm)をあけておきます。
念の為もう一度いっておきますが、1段目だけです。

ほぼ完成。
1段目と 2段目はまだ接合してません。
乗せてるだけです。

STEP
塗装

最初にステインで色をつけます。
使ったステインはコレ。
棚板がナチュラルで、脚がチョコレートです。
棚板と脚で色を変えると おしゃれに見えます。

脚と棚板で色を変える場合は「⑥脚と棚板を接合」の前にステインだけ塗っておいた方がいいです。
じゃないとこうなります。。

使用後のステイン。
2度塗りで、棚板の裏面は塗ってません。
どうせ見えないんで。
裏面も塗ったら1本(300ml)使いますね。

ステイン 2回
下塗りシーラー 2回
ニス 2回
塗って完成です。

塗装の詳しい手順は以下の参考記事をどうぞ。

STEP
1段目と2段目をネジ止めして完成

2段目をのせて1段目の裏からスリムビスで固定して完成です。

ちなみに……
狭くて 裏からドリルとかドライバーが入らなかったら

ラチェットドライバーがあると便利です。

まとめ

今回は棚の側面は板にせず、角材を使用しました。

この構造にはメリットが4つあります。

  • コストが安い
  • 組み立てが簡単
  • あとから違和感なく増設できる
  • 軽い見た目になる(圧迫感がない)

一番はやっぱりコストですね。

今回の棚は合計で7千円ちょっとですが、このサイズの木製の棚なら安くても 2万円はすると思います。

特に難しいところも無く入門に最適なので、ぜひ挑戦してみてください。

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