紙やすりをかけるのってめんどくさいですよね。
特に初心者のころは何番を使っていいのかもわからず、教科書通り80番くらいの粗目から順番に細目に変えていって余計な時間と体力を使ってしまいがちです。
かくいう私も紙やすりをかけるのが地味でめんどうで疲れるのでキライです。
塗装の次にキライです。
なので 紙やすりを使うタイミングと番手を最小限にしました。
結論は「木工で使う紙やすりは320番だけでいい」です。
その理由を解説します。
紙やすりの用途と使うタイミングを理解しよう
なるべくめんどくさいやすり掛けはしたくないので、仕上がりに影響する どうしても使わないといけないタイミングをおさえておきましょう。
タイミングと用途を理解すれば使う番手は限定されてきます。
紙やすりの役割は「削る」ではなく「磨く」
ここ重要です。テストに出ます。
特に粗目は間違えやすいので注意しましょう。
- ザラザラをツルツルに磨く ⇨ 紙やすり
- デコボコを平らに削る ⇨ 鉋(かんな)、金属ヤスリ
です。
カットした長さが違う時の長さ調整に粗目の紙やすりで削るなんてことはしてはいけません。
理由は
- 粗目でもそんなに削れない
- 面がデコボコになる
からです。 鉋か金属ヤスリをつかいましょう。
80番とかの粗目でも「磨く」です。
たいていの木材は80番を使うと磨くどころか逆に傷つくはずです。
普通はそれくらいに表面は仕上がってます。
だから 80番の粗目からはじめて120番、240番と細かくしていくみたいな事は、実際はほとんどありません。
つまり粗目は使うタイミングがないんです。
木材を選ぶときは注意
粗目から順番にやすり掛けをやることがあるとすれば、木材が最初からザラザラなとき。
SPFなんかは節が無いキレイなの見つけた!と思ったらザラザラだった、、なんてことが割とあるので注意して選びましょう。
逆にいうと、こういう材料を選ばなければ 80番、120番あたりは使う機会はありません。
紙やすりはそんなに使わない
買った木材の表面はそれなりに仕上がってるので、あらためて紙やすりを掛けする必要はありません。
となると紙やすりを掛けるのは自分が加工した箇所のみです。
具体的には
- のこぎりの切断面
- 塗装面の研磨
です。
のこぎりの切断面はすぐわかりますね。
ザラザラなので ここは仕上げヤスリが必要です。
あとは木材の角は尖ってて触ると痛いので、痛く無い程度に角を丸めるときとかにも使いますね。
いずれも面積的には小さいです。
塗装面の研磨については、木材はニスを塗ったり塗装すると毛羽立ってザラザラになるので、毛羽立ちを無くすために使います。
面積は広いですが、ゴリゴリ磨くわけではなく撫でるくらいなので力は使いません。
要するに紙やすりを使う作業量は 大したものではないということです。
紙やすりは320番だけでいい
紙やすりを使うタイミングをおさらいすると
- のこぎりの切断面
- 塗装面の研磨
ですが、この両方を320番だけでいける理由を順番にみていきましょう。
木口の仕上げに320番を使う理由
のこぎりの切断面を仕上げるのに320番だと細かくて大変じゃね?と思うかもしれませんね。
たしかに320番だけだと少し大変です。
ではどうするかというと、のこぎりでカットした後はNTドレッサーという金属ヤスリを使います。
NTドレッサーで削るとツルツル一歩手前ぐらいの仕上がりになるので、あとは320番で少し磨くだけです。
NTドレッサーは木工をする上で必需品なのでぜひ用意しましょう。
NTドレッサーについては以下の記事をどうぞ。
塗装面の研磨で320番を使う理由
塗装面に320番で粗くないか?というのがポイントになります。
ニスの研磨は400番で、と解説してるサイトもありますし。
大丈夫な理由としては、240番と320番は触ったときに明らかに違いますが、320番と400番はほとんど変わらないからです。
かなり主観的ですね。すみません。
もうひとつちゃんとした理由があります。
仮に320番が多少やすり跡が見えるくらい粗かったとしても、それで終わりにはならないからです。
紙やすりで研磨したら必ずもう一度ニスを塗ります。
そうしたら やすり跡なんて消えてなくなるので。
まとめ
紙やすりは高いものでもないので とりあえず粗目から細目まで揃えてしまってもいいんですが、使うタイミングを理解しておけば意外と1種類だけでもいけるのがわかっていただけたんじゃないでしょうか。
使う紙やすりを 1種類にしておけば、作業のときに使い分ける必要もないし、補充も楽です。
数種類あるとホームセンターに買いに行った時に、アレ?何番が少ないんだっけ?ってなります。
たかが紙やすりですが、めんどくさい作業は極力減らしましょう。