やすりがけって疲れますよね。
地味で大変な作業だけど、仕上がりに影響するので 手は抜けないのが またやっかいです。
削れないヤスリは めちゃめちゃ疲労とストレスが溜まるので、なるべく 負担の少ない 効率的なヤスリを選びたいところ。
そこで オススメするヤスリが
- NTドレッサー
- 鋸ヤスリ
です。
このふたつは本当にサクサク削れるので圧倒的にオススメです。
順番に解説していきます。
NTドレッサーはコスパのいい万能選手
NTドレッサーさえあれば まじで他はいりません。
NTドレッサーの特徴
下の画像のように刃の向きはありません。
なので 押しても引いても、縦でも横でも削れます。
目詰まりしない硬いサンドペーパーのイメージですね。
刃は替刃式なので削れなくなったら交換できて、「中目」「粗め」「大粗目」の 3種類あるので用途によって変えることもできます。
ですが、週末に使うくらいの頻度なら 3年くらい使っても全然削れるし、目の粗さも「中目」が万能で 結構 削れる上に 仕上げ一歩手前まで使えるので、替刃式とはいっても 交換は ほとんどしないです。
NTドレッサーがなぜ優れてるのか
NTドレッサーは 特に木口のやすりがけのときに威力を発揮します。
木口を 棒状の金属ヤスリでやすりがけしたら、かまぼこのような曲面になってしまいませんか?
これは持ち手と削る部分が離れているため ブレてしまうからです。
それに対して NTドレッサーは持ち手と削る部分が近いので、ブレることなく密着させ続けることができるため、かまぼこ状になりません。
NTドレッサーは ヤスリの刃が良いことはもちろんですが、使い勝手のいい形状になってます。
NTドレッサーの種類
NTドレッサーには いくつか種類がありますが、まずは「平面用・大」があれば 8割方 カバーできます。
持ち手がプラスチック製のものと金属製のものがありますが、金属製にすべきです。
理由は 金属製の方が圧倒的に剛性が高く、削っているときの振動が少ないため 快適に削れるからです。
値段もそんなに変わらないので プラスチック製を選ぶ理由がありません。
平面以外にも 曲面用、細かい部分用のものが それぞれ数種類あるので、揃えておくと用途に応じて使い分けもできます。
鋸(のこ)ヤスリは 最強のヤスリ
名前のとおり、のこぎりの刃を並べたようなヤスリです。
鋸ヤスリの特徴
刃の拡大画像です↓
名前と見た目からわかるように 数ミリ単位でゴリゴリ削れます。もちろん目詰まりなんかしません。
木工ヤスリ界の中で最強なんじゃないかと。
表と裏で粗い刃と細かい刃になってますが、もはや どっちでも関係なく削れます。
ゴリゴリ削れるので、サイズが合わなかったときの調整や、板の角を 大きめな半径で 丸くしたりするのが圧倒的に楽です。
私が使っている物とデザインが違いますが、最近変わったんですかね。1,2年前まで同じだったような。
検索してたら以下のようなサンダータイプもあるみたいですね。こちらも力が入れやすそうで使いやすそう。
実例:鋸ヤスリで角を丸くする
実際に 角を丸くする工程を画像で紹介します。
右下の角を 半径50mmで丸くします。
のこぎりで ざっくり 45度くらいで 落としておきます。
鋸ヤスリで線に沿って削っていきます。
ここまで削るのに大体 3分くらいです。
鋸ヤスリで削っただけの状態。
ザラついてますね。
NTドレッサーで削った状態。
仕上げ一歩手前といった感じ。
320番のサンドペーパーをかけた状態。
キレイに仕上がってます。
普通の棒状の金属ヤスリで この角丸をやろうとすると、疲れるばっかりで全然狙いの線に近づかず、しかも 角 4箇所 丸くするとかなると、はっきりいって絶望ですよね。
鋸ヤスリなら 割と軽い気持ちで角を丸くできます。
どちらのヤスリもいい仕事します
打率が高くて使いやすいNTドレッサーと、ピンポイントでいい仕事をするホームランバッターの鋸ヤスリ。
使用頻度はNTドレッサーが 9割で 鋸ヤスリが 1割といった感じです。
なので どちらか一方を選ぶんだったら完全にNTドレッサーですが、場合によっては心強い味方になるのが鋸ヤスリです。
とはいえ、どちらも 値段が 1000円くらいなので、どちらかを選ぶほどの値段でも ないので、両方揃えちゃいましょう!