だれでも まっすぐのこぎりでカットできる 素人の木工に必須なツール、ソーガイドシリーズ。
そのソーガイドシリーズに いつの間にか(2019/11/1)ソーガイドベストという新製品が加わっていました。
そこで ソーガイドFを5年以上愛用している私は さっそく内容をチェックしました。
が、結論としてはソーガイドベストは別に買わなくていいかなと。
その理由を解説します。
こちらの記事はソーガイドベスト発売当初のもので、古い情報になります。
このときから状況は大きく変わりました。
2021年7月現在、ソーガイドベストの価格は5000円付近まで下がり、オリジナルのソーガイドとソーガイドミニは廃盤になりました。
ソーガイドシリーズとしてはソーガイドベストとソーガイドFのみになったので、どちらを選ぶべきか以下の記事に書いています。
ソーガイドベストとは
ソーガイドは のこぎりで木まっすぐ、直角にカットするためのツールで、ソーガイド、ソーガイドF、ソーガイドミニの3種類があります。
そこに今回ソーガイドベストが加わって 4種類になりました。
ソーガイドベストの公式ページはこちら。
ソーガイドベストの特徴としては
- ソーガイドミニと同じ構造
- カットできる角度は 90度、45度のみ
- 345gと軽い(ソーガイドFは900g)
- 刃渡り265mmと175mmの のこぎりが使える
簡単にいうとソーガイドミニを普通サイズ(265mm)の のこぎりも使えるようにしたもの。
できることはソーガイドミニと同じで、増えてません。
ソーガイドベストを買わなくていい理由
すでにソーガイドシリーズのいずれかを持ってる人は 改めてソーガイドベストを買う必要はないと思います。
なにかできることが増えたわけではないので。
では これからソーガイドシリーズのどれかを買おうと思ってる人にとってはどうなのか。
この場合もソーガイドベストを選ぶ必要はないかなと。
理由は2つ。
- 割と高い
- 用途の広さならソーガイドF
割と高い
2020年1月時点のamazonでの価格は以下のとおり。
- ソーガイド:¥3,400
- ソーガイドミニ:¥3,596
- ソーガイドF:¥4,454
- ソーガイドベスト:¥7,183
ソーガイドベストは 265mmと175mmの ふたつの長さの違うのこぎりが付いてくるとはいえ、高いです。
265mmののこぎり付属のソーガイドと、175mmののこぎり付属のソーガイドミニの 2台を買っても ¥6,996で、ソーガイドベストを買うより安いので。
¥5,000くらいになってきたら選択肢に入るかもという感じですね。
なので 265mmの普通サイズののこぎりのソーガイドか、175mmの小さめの のこぎりのソーガイドミニを選べばいいかと。
用途の広さならソーガイドF
ソーガイドミニとソーガイドベストは同じ構造なので できることが同じです。
具体的には 90度と 45度のカット、平行スライダーを使った幅広の板のカット。
なので ミニとベストどっちを使っても作れる作品に違いはありません。
唯一作れる作品に違いが出るのがソーガイドFです。
理由はカット角度を 0度〜90度の無段階で調整できて、さらに傾斜角度も無段階で調整できるから。
角度を自由に調整できると 六角形とか作れたり
傾斜角がつけられると板の厚さ方向に対しても斜めにカットできるので
こんな風に45度カットの面で接合して木口の見えない箱を作ったりできます。
※ 普通のソーガイドも 45度だけなら傾斜角をつけたカットができます。
で、結局どれを選べばいいの?
おすすめは 一台でどんなカットもできるソーガイドFです。
ソーガイドシリーズの中でどれかひとつだけしか使えないってなったら間違いなくソーガイドFを選びます。
ですが そんな万能なソーガイドFにもデメリットがあります。
自由に角度を変えられる分、一回角度を変えると一番よく使う90度に戻すための調整が非常にめんどくさいという事。
なので90度、45度カットしかしない!というなら普通のソーガイドを選ぶのが無難かもしれません。
そうではなく、この先どんなものを作りたくなるかわからない とか、何でも作りたい!という欲張りさんにはソーガイドFをオススメします。