「ちょっとした棚を作りたくて 木をまっすぐ切りたいけど、のこぎりだと曲がる、切断面が汚い」
「きれいに切るには 高価な電動工具が必要」
って思ってませんか?
木をまっすぐ きれいに切るのに 高度な技術も 高価な電動工具もいりません。
ソーガイドという道具を使えば 誰でも のこぎりで木をまっすぐ切ることができます。
ソーガイドを使ってのこぎりで木をまっすぐ切る
ソーガイドとは
ソーガイドは 岡田金属工業所という 70年以上の歴史がある会社が出している のこぎり補助ツールです。
ソーガイド、ソーガイドF、ソーガイドミニの 3種類 がありますが、ソーガイドと ソーガイドミニは 90度と45度しか切れないので、ひとつだけ選ぶなら 角度を無段階で調整できるソーガイドFを おすすめします。
2021年7月現在、ソーガイドシリーズは オリジナルのソーガイドとソーガイドミニは廃盤となり
- ソーガイドベスト
- ソーガイドF
の2種類になりました。
ソーガイドFの使い方を解説した記事があるので、こちらで使い方のイメージができると思います。
ソーガイドの構造とまっすぐ切れる理由
まっすぐ切れる理由は非常にシンプルで、のこぎりの刃を左右からプレートで挟んで 左右にブレたり回転しないように強制するからです。
のこぎりは前後にしか動かせないので 確実にまっすぐ切れます。
フリーハンドで きれいな直線は書けないですよね?
でも 定規を使って ペンがまっすぐにしか動かないように強制すれば、誰でも簡単に書けます。
同じ発想です。
実際にソーガイドを使って作ったもの
5年くらい前にソーガイドで使い始めた頃の作品を のせておきます。
天板を長手方向に1.8メートルほど切るのはホームセンターでやってもらいましたが、他は(多分 20カットぐらい) 全部ソーガイドで切りました。
斜めにも切れるので こんなの↓もいけます。
ソーガイド以外の道具じゃダメ?
まっすぐ切るには のこぎりの動きを強制することが重要です。
その観点から他の道具を見てみましょう。
マイターボックス
のこぎりの補助ツールでメジャーなのはマイターボックスです。
スリットに のこぎりを通して使うもので、直角だけじゃなく45度や他に数パターンの角度で切れます。
スリットは どんな のこぎりでも使えるように 多少 余裕があるので、その分で どうしてもズレてしまいます。
何より素材がプラスチックなので のこぎりのあさりでスリットが削れてしまい、使うたびに 精度が悪くなっていってしまうのが残念。
金属製だったら のこぎりの刃がだめになってしまいますが。
つまり構造上どうしても精度に限界があります。
磁石で のこぎりを離れないようにする
私が木工をはじめたきっかけは「超画期的 木工テクニック集」という本を読んだからなんですが、その中にのこぎりでまっすぐ切る方法がのっていました。
直角の出てる木材の一面にマグネットシートを貼り、そこに あさりの無いのこぎりを密着させて切る方法です。
材料が 9mm以下の厚さなら問題なく切れますが、ワンバイ材(厚さ19mm)ぐらいになると、磁石からのこぎりが離れてしまって 切断面が垂直にならないことが よくありました。
あさりがないので 切断時の摩擦抵抗が大きく、力が入って 磁石からのこぎりが離れたんだと思います。
磁石だとどうしても強制力が弱いですね。
市販品で↓のような製品がありますが、使ったことはありませんが多分おなじだと思います。
電動工具(丸ノコ)
たぶん誰もが 電動工具なら と考えると思います。私も最初はそう思ってました。
「手でやるからブレる」「機械なら正確」って考えるから。
でも 丸ノコも 定規をあてながら切らないと真っ直ぐには切れません。
丸ノコを動かすのは 手 ですからね。
なので のこぎりの刃を手で動かすか、機械が動かすかの違いでしかないんですね。
そう考えると 丸ノコはデメリットが目立ってきます。
- 高価(安いのもあるけど不安)
- 危険
- 音が大きい、切り屑が飛ぶ
ウチには小さい子供がいるんで、安全面は特に気になりました。
ソーガイドにも弱点はあります
とはいっても 割と努力と使い方でカバーできる弱点ですが。
角度調整がめんどくさい
ソーガイド・エフは角度を無段階で調整できるのがメリットですが、その分 垂直を出すのに細かい調整が必要で、これが結構めんどくさいです。
だから 一回 垂直が出ると 角度を変えて使うのに躊躇します^^;
疲れる
長い距離を切ったり、短い距離でも一度に10回以上切るとやはり疲れますね。
そこは筋トレだと思ってがんばります。
切れる厚さに限界がある
材料の厚さが のこぎりの 高さ以上になると ソーガイドのプレートから のこぎりが外れてしまうため、精度よく切れません。
でも 現実的にDIYで使う一番厚い材料はツーバイ材(厚さ38mm)だと 思うので 問題なしです。
ソーガイドは木工のハードルを下げてくれる
木工をはじめようとしたときに 一番のハードルは 木をまっすぐ切ることだと思います。
そのハードルを 圧倒的に下げてくれるのがソーガイド。
高度な技術や 高価な電動工具が必要だと 思って諦めてたなら、ソーガイドは試してみる価値ありです。