ドリルはDIYをはじめるのに 無くてはならない唯一の電動工具ですが、
高いの買っといた方がいい?
安いの買って後悔しない?
と悩む人もいるかと思います。
私は10年以上前に2〜3000円で買った安物ドリルドライバーをずっと使ってたんですが、最近マキタのDF033Dを買いました。
マキタの中ではパワー小さめだけど青いボディのプロ用のものです。
今まで使ってきたやつが壊れたわけではなく、まだまだ使えるんですが、コードレスのが欲しかったんですよね。
ドリルなんて穴をあけるだけなんだから高くても安くても同じでしょ
という考えでしたが、どうせまた長く使うし、ものは試しで高いの使ってみようとマキタにしてみました。
で、結論から言うとやっぱり安物でOKです。
確かに違いはあるし、高いなりの良さもありますが、高いの買った方がいいかと聞かれれば答えはNO。
その理由とドリルを買うときに最低限抑えておくべきポイントを解説します。
DIYに高いドリルは必要ない
理由はシンプルに、作品の出来栄えに影響無いから。
ちなみに今まで使ってたのはコレ↓ 重さは1,118g。普通に使えてました。
無メーカーだと思ってたけど「EARTH MAN」て書いてある、高儀のドリルでした。
一応スペックも。
穴の品質はビットが重要
ドリルは穴をあける道具だけど、実際に穴をつくるのはドリルの刃、つまりドリルビットです。
ドリルはドリルビットを回転させるのが仕事で、穴の精度、キレイさを決めるのはドリルビット。
なので重要なのは完全にドリルビットの方です。
いくら良いドリルをつかっても、芯がずれてる、全然切れないドリルビットを使ってたら精度も出ないし、穴も汚くなるので。
高いドリル買うなら高いドリルビットを買った方が100倍実用的です。
高いドリルが存在する理由
では何でプロ用の高いドリルが存在するかというと、作業効率と耐久性が必要だからです。
1日に100以上の穴をあけ、ビス打ちをするのに一箇所に時間をかけてられません。
そのためにはパワーがあって回転速度が速いドリルが必要です。
しかも毎日そのペースで使っても壊れないというのも重要です。
それに対してDIYでは1日に100箇所も穴あけとかビス打ちをしないし、使うのは土日だけです。
なのでプロ用のスペックは必要じゃないんです。
プロが使う=いい作品が作れる、ではなく作業効率のためというわけです。
最低限抑えておきたいドリルの選び方
ではドリル選びは何でもいいかというと最低限抑えておきたいポイントはあります。
- トルク12Nm以上
- 充電式
トルク12Nm以上
先ほどプロ用ほどパワーは必要ないと言いましたが、ある程度は必要です。
理由はパワーがないとドリルが止まってしまって穴をあけられないということがあるから。
あける穴が大きくなるほどパワーが必要になるので、最大でどれくらい大きな穴をあけるかで決めます。
そんなのわからないかもしれないのでひとつの目安をあげておくと、フォスナービット(ボアビット)の35mmを想定しておけば大体足りると思います。
フォスナービットの35mmはスライド蝶番をとりつけるときに必要になります。
スライド蝶番はこんなの↓
スライド蝶番はよく吊り戸棚とか靴箱の扉に使われているので自宅にあるものを見てみてください。扉側に(貫通しない)穴があいています。
パワー(トルク)が12Nm以上のあれば35mmのフォスナービットが使えます。
12Nmの根拠は私が今まで使ってたドリルのトルクが12Nmで使えてたからです。
本当に12Nm必要? 一桁じゃダメ? と思うかもしれませんが、12Nmでギリギリです。力をかけて押さえつけると止まってしまってたので。
充電式
ずっとコードがあるドリルを使ってたんですが、コードレスを使ってみるとマジで便利です。
そんなに変わらんでしょ?って思いながら 有線イヤホンから完全ワイヤレスイヤホンにしたときと同じくらいの快適さ。
一度使ったらコード付きには戻れません。
昔は充電式はパワーがないものが多く、パワーあるものは高かったんですが、今は安いものでも十分パワーがあるものも多いので、あえてコード付きを選ぶ必要はないです。
オススメのドリルは?
以上を踏まえて、コストとスペック的にオススメを選ぶとしたら、
以下の動画でこのドリルでフォスナービット(ボアビット)の35mmを実際に試してるので見てみてください。
まとめ
ドリルの性能は直接精度とか品質に影響しないので、それなりのパワーがあれば安物ドリルで問題ありません。
ただ、高いドリルは作品をつくる目的には重要ではないというだけで、それ自体を否定するつもりはありません。
むしろ私は理系で機械好きなのでマキタとか使いたいタイプです。(それもあって買った)
つまり何が言いたいかというと、目的によって道具を選びましょうということです。
作品をつくることを目的とするなら安いので十分です。
でもDIYにはお気に入りの道具を使う楽しさというのもあります。
自分がどちらなのかをちゃんと認識しておけばドリル選びで後悔することはありません。
自分の目的にあった道具選びでDIYを楽しんでください!